本紹介

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蔵書票の芸術 エクスリブリスの世界 著者:樋田直人 発行:(株)淡交社 このブログにいらした方は「蔵書票」とは何かをご存知の方だと思います。一応、簡単にご説明すると、蔵書票とは本の見返し部分に貼って、その本の持ち主を明らかにするための小さな紙片のことです。美しい版画によるものは美術的価値も高く、コレクターも多いようです。 この本は単なる作品集ではなく、蔵書票の誕生や種類などについても記述されています。個人的に興味を持ったのは、蔵書票の中には寓意的なものや、隠し絵技法が盛り込まれているものがあることです。クイズみたいで面白いですね。...
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『作家の犬』『作家の猫』 発行:(株)平凡社 ここで言う「作家」とは、詩や文章を書く人だけでなく美術、工芸などの芸術家も含まれます。その作家が飼っていた犬や猫とのくらしや家族を交えたエピソードなどが、豊富な写真と共に綴られています。 『犬』のトップバッターは志賀直哉。犬だけでなく動物全般お好きだったようです。菊池寛、川端康成、中野重治と文壇の重鎮が名を連ねます。犬種や犬の名前が述べられている場合もあり、作家の印象とマッチしていると思わず頷いてしまいます。...
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私の希覯本〜豆本とその周辺 今井田勲 タイトルに惹かれて手に取りましたが、希覯本といっても豆本に限定したピンポイントな内容のものでしたが 「共産圏の豆本」という一節が、ちょっと興味深く読みました。 ハンガリーは昔から豆本の盛んな国で蒐集家も多く、豆本売買による利殖のアドバイス本も存在するということ。 ロシアでも豆本は盛んらしく、そのような共産国でなぜ豆本人気が集まるのか、理由は不明と結ばれていましたが… 想像するに、共産圏の国では、本棚にずらっと蔵書を並べるという資本主義的な光景ははばかられるので、...
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ブシコー派の画家の時禱書 編集・制作・発行:財団法人 古川会 古川美術館 先日、テレビで『ベリー侯のいとも豪華なる時祷書』が放送されました。時祷書とは、キリスト教徒が一日の定められた祈りの際、個人的に使用した祈祷書のことです。 今回ご紹介するものは、美術館の展覧会カタログです。「ブシコー」とは本の注文主であるフランスで活躍した軍人で、ブシコー元帥と呼ばれたジャン・ル・マングルⅡ世のこと。彼が注文して作らせた『ブシコー元帥の時禱書』と同一工房作と考えられているため、「ブシコー派」となっているようです。...
猪熊弦一郎のおもちゃ箱「物物」

猪熊弦一郎のおもちゃ箱「物物」

「7日間ブックカバーチャレンジ」というのが、ここのところSNSで流行っています。 一日一冊、本の説明無しで表紙画像を投稿し、都度次の人を指名していくというリレー企画です。 コロナ自粛が続いていてみんなヒマなのか、毎日誰かの本の写真がいくつも。 他人の本棚をのぞいているようで、ちょっと面白い。 単純だけど以外に面白いので、期間限定でもリレーでもありませんが こちらでも投稿しようということになりましたので、よろしくお願いします。...
逆目の本

逆目の本

先日、倶楽部会員の方が、悪い例として本文が逆目の本を作ったと聞き、 うちにある本の中で逆目のものを探してみました。   ご存知のように普通は、縦に紙目が通っているはずですが、 洋書や海外製のノートなんかで逆目のものをちらほら見かけます。 しっかりとナミナミに横ジワができていたりして。 単純に、どっちでも気にしないってことなんでしょうか。 または、紙のロスがもったいないとか…   まさかとは思いますが、 逆目の本はページにしなやかさがなく硬いので、開いた時に平らになるけれど、それを狙っているんだろうか…?...